コンセプト

家づくりにおける建築家・設計事務所の仕事-1

 たびたび、友人・知人に、家づくりや住宅のことについて聞かれたり、設計事務所の仕事内容を聞かれたりする。設計事務所に住宅の設計をお願いすると、余計なお金(設計料)がかかるという意識の人が多い。その考えを改めてもらうために私はこういう言い方をします。建築家、設計事務所の仕事って設計図を描くだけではなく、我々の立場は、建築の専門的知識のない建て主(施主)の代理人であり、通訳であると…。

 例えば、住宅メーカーにお願いすれば、営業担当者が何でもしてくれて1棟何千万円の見積書が提出されます。その見積書の金額が妥当な金額であるかどうかは一般の人には見当もつきません。その見積金額の内容を明確にすることも我々建築家、設計事務所の仕事で、建て主の代わりに提出された見積書の内容をチェック・査定します。その中には表現されてないだけで、設計料というものが加味されて見積が提出されているんです。

 住宅メーカーだって商売ですから、営業の人の経費(給料)、設計にかかわった人の経費(給料)、本社にいる事務の人達の経費(給料)が発生してる訳です。見えてないだけでその経費が見積金額に含まれているんです。それをハッキリ表示すれば誰が見てもその分工事費を安くしろと言われるから表現しないだけ…。ですから、建築家、設計事務所に仕事をお願いすると余計にお金(設計料)がかかるという考えは間違っていて、それと同じ金額が見えない形で見積書に入っているのです。

 建材ひとつ取ってもそうです。建て主は床材の値段なんてよくわからない…。見積書に書いてある材料の値段が妥当かどうかをチェックする、それも我々建築家、設計事務所の仕事です。材料一つ一つチェックしていけば工事費は確実に下がっていきます。また、こんな方法もあります。設計段階からコストを下げるために我々建築家、設計事務所から、こうしたらどうかという提案もしたりします。